不条理で理不尽な世界。
生まれながらに否定される者達。
存在する事を拒否され、生存していくことを阻まれる。
そこには同情・哀れみ・感傷といったものはなく、
ただ「駆除・排除」という無機質な行為だけが行われる。
なぜ自分達は殺されるのか。
彼らはわからないだろう。
ただそこに生きている事が理由だとは。
ゴキブリを嫌いな人は多いでしょう。
たしかに彼らは汚れた場所を移動し、病原体の媒介にもなっています。
しかし、世界中のゴキブリ(網翅目ゴキブリ科の昆虫)のほとんどは森の中で生活し、
朽木や落ち葉を食べて生活しており、人間の生活空間に入り込む種はほんの数種のみです。
しかし、その話しを聞いても全てのゴキブリを嫌う人は実に多い。
そういう人は「玉虫のように輝く美しい種もいる」と教えると
「よけいキモイわ!」という反応をします。
シロアリもそう。たしかに木造家屋には来てほしくない彼らですが、
セルロースを分解することのできる彼らは、森の中では朽木を土に還し
新しい森の土壌を生み出してくれています。
人に嫌われやすい動物としては、シデムシ、ハエ、ウジ、カラス、ハゲタカ、ハイエナ等など・・・・
(途中から身近なものではなくなってきたが)
気が付けばスカベンジャー(掃除屋)はほとんどが嫌われ者です。
彼らが老廃物や排泄物を分解しなければ、自然のエネルギーは循環しないというのに。
彼らが死肉を片付けなければ、腐敗した死体から疫病が蔓延するというのに。
イメージだけで人から忌み嫌われた生き物で最も有名なのはおそらくオオカミでしょう。
彼らは羊や牛を襲う害獣だと決め付けられ、欧米では懸賞金をかけられて徹底的に駆除されました。
しかし、実際にオオカミによる食害は年に数件程度であるにも関わらず、
人は彼らを恐れ、憎み、排除し続けました。
その結果、欧米各地ではオオカミは姿を消し、天敵が消えたシカが異常繁殖。
森の緑を食いつくし、豊かさを失った森の中では多くの生き物達が生活の場と命を失いました。
一時は爆発的に増えたシカですら、結果的にオオカミの地域絶滅前よりも減ってしまったのです。
「駆除」という命の奪われ方をされた彼らにはなんの非もありません。
彼らはただそこで生きてきただけです。
たとえ私達人間と相容れない存在だったとしても、心の片隅に残しておいてほしいもの。
それが彼らへの鎮魂の思いです。
神の世界は素晴らしい
けれど一つだけ素晴らしくないものがあります
それは僕らです
僕らの中にはなんと正義と和解が少ないことでしょう・・・・
アントン・チェーホフ
前置き長っ!!
なんの前置きかって言うと、アレっすよ。
水槽の悪魔 「カーリー」
奴の駆除作戦実行いたしました。
駆除薬も使ってみたんですが、どうもうまく飲み込んでくれない・・・。
あんまりいたぶるのもかわいそうなんで、一気に勝負に出ました。
考えても見れば哀れじゃないですか。
幼年期に海中をフヨフヨ漂い、魚の餌にもならずにうまいこと固着した岩にサンゴが付いていたために、
運悪くシッパー(観賞魚の採集屋さん)に採集され、アクアリストの水槽へ・・・。
それでも問題なければ放置されていたんですが、魚も殺っちゃう因果な身体が災いして・・・
なにも彼に罪や落ち度はありません。ありませんが・・・
真っ赤になるまで熱したキリでジュ〜
漂う磯の香り。さすがイソギンチャク。・・・ほんでもって・・・
徹底的に焼いたら、
とどめに駆除薬塗りまくり。

「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!
俺もお前も同類だ。
生まれた時から嫌われ者さ。
お前は毒が、俺は性格の悪さが滲み出ているのさ!」
←って感じにカーリーを焼き殺す図。
病んでるなぁ・・・